ちゅうづま暮らし

シンガポールの引きこもり駐妻生活のおはなし。

ないないづくしの駐妻

今日も順調にすることがない。

 

駐妻生活が始まり、最初に滞在したのはオーチャードのサービスアパートメント。

オーチャードってガイドブックとかでもたくさん取り上げられていて、「シンガポールの中心」みたいな位置づけ。

ローカルのお店はもちろん、伊勢丹とか高島屋ニトリや無印、ノジマにスシローと日系のお店もなんでもあるし、高級ブランドがしつこいくらいに並んでる。

人もすごくたくさんいるし、なんか楽しそう。

 

海外生活をさせられることにテンションだだ下がりだった私でも、さすがに生活圏を確かめようと周辺探索…とお出かけしてみたものの、すぐ終了。

初めての街だし少しくらい楽しく街ブラできるかと思ったけど、2時間もあれば十分な街オーチャード。

駅ナカもショッピングセンターも、作りがとにかく迷路すぎて体力を奪う街オーチャード。

なんのウキウキもなく、ただただ「なにもない」ことを悟り、静かにサービスアパートメントに帰りました。

 

鬱々とした毎日。

習い事でもしようかなって探してみたりもしました。

どうやらシンガポールにいる日本人はやたらとゴルフをするらしい。

右に倣えでゴルフでも習ってみるかと思ってみたけど、そもそも全く興味がないので全然やる気にならない。

シンガポール料理とかいろんな国のお料理教室もあったけど、できるようになったところで私、作らない自信がある。

着付けとかお茶とか、そっち系は既に習い済み。

 

当たり前だけど友達もいないし、友達になれる人と出会う環境もない。

わざわざテンポラリー友達を探してみたところでうわべのやつやるのダルいし。

駐妻社会ってなんか怖そうだし。

やたらとメンドクサイ人間関係に巻き込まれたらしんどすぎるし。

 

もうこれはここにいる限り孤独確定だ。

きっとこれが駐妻の現実なんだ。

そういえば、家探しで行ったコンドミニアムのエレベーターですれ違った駐妻(に違いない!)も、なんだかこちらの胸が苦しくなるくらいの悲壮感を纏ってた。

キラキラしちゃう駐妻がレアキャラで、大半の駐妻はこっち側なんだ。

 

自分で行きたいと思って来たところじゃないから、全然楽しくない。

人に連れてこられたところだから、全然興味が沸かない。

ここにいる目的もないし、やりがいもない。

 

駐妻になんか、なりたくなかった。